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ビジョンが無い!?

当社には、いわゆるビジョンがないと良く言われる。
世の中の役に立つ商品やサービスを提供する
自社の製品やサービスでオンリーワンの企業になる
など、誰にでもわかりやすいビジョンが当社にもあれ良いのだが、
残念ながらそうしたビジョンが作れていない。

これは、小生がこのためにこの会社をやりたいという
アイデアがあって始めた会社ではないからかもしれない。

でも、当社の設立時には実はこの会社を作るきっかけとなったアイデアはあった。
当時ITバブルの真っ最中で、当社の会長と取締役の加納さんがお知り合いになり、
意気投合する中でITの会社を作りたいという話になった。
その時に、加納さんの頭の中に、小生のことが最初からあったかどうかはわからないが、
加納さんからその会社の社長をやらないかという打診が小生にあった。

小生もネットは、将来電気や水道と同じような社会インフラになるであろう予感は
あったし、実は富士通時代にネットの黎明期に少しその技術に触れた経験もあり、
漠然とではあったが、ネットに関係する仕事をもう一度してみたいという気持ちがあった。
小生から見れば5歳以上後輩の人たちがネットの寵児になっており、
どこか取り残された感があったことも否めない。

そこで、この加納さんからのオファーを真面目に考えてみた。
ネットを使ったサービスベンチャー企業を立ち上げる、
さてどのようなサービスが良いか。
当時ネットは大手企業ではかなり使われてきていたが、
中小企業ではまだまだ普及していなかった。
なぜ普及していないかと言えば、もちろんインフラがナローバンドであった
という環境の問題もあるが、まだその当時はEメール以外は殆ど使う必要がなかった。
使わなくても実生活や仕事に全く影響がなかったためである。
そこで、こうした中小企業にネットを普及させるためにどうすれば良いかと考えた時に
思いついたのが、経理ソフトのASPサービスであった。
どんなに小さな企業でも、経理だけはなんらかの形でやっており、
特に弥生会計などのパッケージソフトを使っている会社は多い。
このどの企業でもニーズのある経理ソフトをネットで提供できないかと考えた訳である。
パッケージソフトでは、随時変更になる税制などの変更に対しいちいちソフトメーカーから
配布されるCDをインストールしてバージョンアップしなければならない、
会計事務所と同じソフトを使っているにもかかわらずファイルのやり取りは宅急便
といった不自由さもネットで解決できる。
ただし、会計ソフトを一から作成することは非常に困難で、
かつそのソフトを普及させるためには、会計事務所という閉鎖的なネットワークに
受け入れられなければならないなど高いハードドルがあった。
このため、会社設立前にかなり事前調査を行ったが、
結果的にはある程度見切り発車で会社を設立した。
このため、当社の開設時の社名は、
株式会社デジタル・アカウンティング・システム」になっている。
その後ある方からアイデアを頂き、
もう少し汎用的で呼びやすい社名「イー・サポート」にした。
裏話だが、この社名は非常に「べた」なので、
まさか千代田区でこの社名で登記できるとは思ってなかった。
今でもこ名前で登記できたことはかなり奇跡的だったと思っている。
ちなみに、イーサポート=良いサポートという駄洒落の要素も入っている(笑)

途中いろいろあって当初の目的であった会計のASPは諦めて、
現在は受託開発がメイン事業になっている。
結果的ではあるが、会計ASPに拘らずその都度社内で方向性を相談しながら
進めてきたことが、スタッフ皆で事業を考えるというスタンスが
面白い会社になってきているのではないかと思う。
スタッフには怒られるかもしれないが、
会社のビジョンは皆で考えるものだと思っている。

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