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所得倍増計画

会社のビジョンとは言えないかも知れないが、
会社のモットーとして小生がスタッフによく言っていることはある。
一つは、「所得倍増計画」、もうひとつは「愛のある仕事をしよう
ということだ。
「所得倍増計画」とは、小生と同年代以上の人には昔懐かしい言葉だと思うが、
田中角栄元首相がスローガンとして掲げていた言葉である。
当時は高度成長期の真っ只中で、日本列島改造論などの言葉とともに
田中角栄元首相のカリスマ性のもと国民皆が豊かな生活を目指し活気付いていた。
読んで字の如く、国民所得を倍増させるという計画である。

小生の唱える「所得倍増計画」の意味は田中元首相のそれとは若干異なるが
基本的には文字通りの意味だ。
当社に入社した人は、せっかくベンチャー企業に来たのだから、
短期間で給与を倍にするよう互いに頑張ろうという趣旨である。

企業の根本原理は、収益を上げることにあるので、
スタッフ皆が自分の給与を上げるよう努力すれば会社の収益も
必然的に上がるというわけだ。

もちろん、そのことだけが目的になってしまうと
昨今のホリエモンや村上ファンドのようになってしまうので良くない。
しかし、ある程度の生活を求めることは必要だし、
せっかく大企業を選ばずあえて小さな会社に勤めているのだから
大企業で働く以上の給与は得てほしい。
小さな会社には大企業よりも将来に対する不安が大きいという面もある。
そのリスクを考えても、給与は多いに越したことは無い。

しかし、困ったことに最近の若者にはこの「所得倍増計画」があまり響かないようだ。
ある程度稼げれば、それ以上稼ぐ努力をするよりは、もっと楽しいこと
興味のあること、あるいはプライベートの方に時間を費やしたいと考える人が多い。
もちろん、会社としてはスタッフにもっと仕事を楽しんで欲しいし、
プライベートも充実して欲しい。
しかし、まだまだそういう余裕が無く、がむしゃらに会社を
伸ばして行かなければならない時期なので、なかなかそうした要望に応えるのが難しい。
せめて給与だけでも上げてゆきたいと考えるが、
それがモチベーションに繋がらないから厄介だ。
最近若者が車を買わなくなっており、小生がサラリーマンをしていたいわゆる「ヤンエグ」
時代には良い車を買って、女性に持てたいという欲求が仕事のモチベーション
になっていたが、今は違うらしい。
しかし、最近の若者はパソコンや液晶テレビなどに消費の趣向が変わってきただけで、
決して物欲がなくなっているとは思えないのだが・・・

一方、給与が高くなるということは、そのスタッフの付加価値が上がるということでもある。
付加価値を上げるためには、上司から評価されることと
顧客から評価されることである。
評価されるためには、常に仕事の仕方を見直し、ステージアップして行く必要がある。
企業も人もビジネスの世界では立ち止まってはいけない、
前に進み続けないとそのうち滅びてゆくだけだ。
当社では半期に一度、スタッフ皆で合宿を行い半年間の総括と次の半年間の計画を立てる。
そこで、会社の進歩と個人の進歩を確認できる。
また、人間同じことをずっとやっていると飽きるので、
ある程度今の仕事を見極めたら、次のステージに移った方が良いと思っている。

顧客からの評価されることはイコール、プロして認められることでもある。
小生は当社のスタッフには皆、プロになって欲しいと思っている。
プロになれば、他の会社に移っても、あるいは独立してもやって行ける。
スタッフには願わくはずっとこの会社で勤めてもらい、
ゆくゆくは会社経営にも携わってもらいたいと考えているが、
皆がそうなるとは限らない。
そうした時に、当社で培ったノウハウやスキルを外でも使えるよう
井の中の蛙にならぬよう、自分自身のために日々の仕事を頑張ってもらいたい。
給与はある意味では成績表でもある。
お金にそれほど執着は無くとも、自分のプロとしての成績を上げることに
欲を持ってもらいたいものである。

次回は、くさい言葉だけど
「愛のある仕事をしよう」について書いてみたい。

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