株式会社公文教育研究会 学習療法センター様

CMSでDXを実現!

~コロナ禍の苦境を乗り越え事業を継続・拡大~

Branding|WebDesign|Coding|Programing|Maintenance
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コロナ禍で抱えた課題や不安をCMSで解決することができたのは何故か?その理由を詳しくお聞きするため、ご担当者様へインタビューさせていただきました。

学習療法センター様は、株式会社公文教育研究会の事業部の一つであり、認知症の維持・改善、予防を目指す事業を国内とアメリカで展開しておられます。公文教育研究会と東北大学川島隆太教授を中心とする研究者グループ、社会福祉法人道海永寿会の三者が産官学で共同開発したプログラムを、高齢者介護施設や自治体・団体・法人で活用いただくBtoB事業です。ご高齢者をはじめご家族やスタッフ、ボランティアなど関わるみなさんが笑顔になることを目指しています。

クライアント
株式会社公文教育研究会 学習療法センター様
業種
教育・研究
制作内容
DX化の提案・コミュニケーションサイト構築
制作期間
約4カ月
導入CMS
Concrete CMS
目的と課題

目的と課題

これまで学習療法センター様の活動の中心は、お客様がリアルの場で集まり、学び合い、交流して頂くことでしたが、コロナ禍の影響でこの活動が殆ど出来なくなってしまいました。

この問題を解決するため、お客様との相互コミュニケーションを目的としたコミュニケーションサイト構築を弊社からご提案させていただきました。今までリアルの場で実施していたお客様間での交流はもちろん、動画の配信や資料等のライブラリーが閲覧できる自己研鑽の場所としても活用いただけるようなサイト構成を工夫いたしました。

ご提案内容

サイト構築の目的やお客様のニーズを実現するため、

  1. 社員の方やお客様が自発的にオンラインで活動するための
    コンテンツ提案/制作
  2. サイト利用者が目的のコンテンツへ容易に辿り着くための
    サイト構成及び導線設計
  3. スピィーディかつ安価にサイト構築が出来る
    CMSの導入

これらのポイントを踏まえてIAに基づくデザイン、動画コンテンツ、直感的にサイト運営が行えるConcrete CMSの導入等様々な観点からご提案させて頂きました。

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Q.このサイト(コミュニケーションサイト)を構築した経緯や目的を教えてください。

一番のきっかけは何といってもコロナの流行でしたね。コロナ前までは、お客様(学習療法導入施設・脳の健康教室開講団体の皆様)が、リアルの場で集まり、学び合い、交流して頂くことが私たちの活動の中心でした。ところが、コロナでそれが全くできなくなりました。そこで、「どうしたらお客様に少しでもモチベーションを高めていただけるか」「どうしたらお客様が悩んだり、不安に思っていることを少しでも軽減することができるか」悩んでいる時に、長年システム面でサポート頂いているイー・サポートさんから、コミュニケーションサイトを構築し、オンラインで活動を継続してはどうかと言う提案を頂いたんです。

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Q.イー・サポートからの提案をどう感じましたか?

ご提案頂いたコミュニケーションサイトはまさにコロナ禍で事業を進めてゆく打開策だと感じました。したがって、出来る限り早く、コストをあまりかけないで構築したいと思っていました。その点も、イー・サポートさんからConcrete CMSでの構築をご提案頂き、「そんなものがあるなんてすごい!まさにこれだ!」と感じました。そんなに早くて、そんなに安くできるんですか。みたいなのが1番最初私が感じたとこでしたね。

私たちのそれまでのサイトはスマホ対応やレスポンシブルじゃなかったので、Concrete CMSを使えばそれができることとか、特に作成したコンテンツがタイル形式(※1)で表示されているのは凄くわかりやすいと思いました。このタイルで見ていくとお客様もぱっぱっぱっと見て、どれをクリックしたらいいかって、直感的に理解出来、操作性が高いなと感じました。 いいねとかコメント機能もつけられることも非常にいいなと率直に感じましたね。

※1)ページ内リンクには、サイト全体で統一されたUIとして視認性の高いタイル形式を採用しました。各タイル内にはタイトルや説明文、画像などの情報を掲載できるように設計されており、お客様が一目でリンクと判別できるようなUIを採用しています。

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Q.サイト公開後の社内、社外の反応はいかがですか?

当社内からも、お客様からともにとても好評です。本サイト構築の計画を発表した際に、お客様から愛称を公募し、集まったネーミングをもとに、お客様に投票いただき、愛称が決定いたしました。このことも良かったと思っています。今では、すっかりその愛称が定着しています。また既存の会場ページからシングルサインオンでココツナサイトにログインできるので、ページ間移動がシームレスでとても便利です。

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Q.サイト公開によって事業に変化はありましたか?

情報の発信・共有・コミュニケーションという観点で、今や私たちの事業にとってなくてはならない存在になっていて、このサイトがあることが事業の前提になっています。これまでこのサイトがなくてよく事業をやっていたなと思うくらいです。以前は、リアルに集まらないと、学び合いや交流はできないと思っていましたが、今では、Zoomとこのコミュニケーションサイトがあることで、学び合い・交流のスタイルが大きく変わってきました。私たちの活動の進化につながったと感じています。

これまでリアルの場で行う地域毎のイベントは、他の地域からは見えなかったのですが、オンライン化することにより他の地域のイベントが見えるようになりました。全国の方が、他の地域でこんなことやってるんだ、参加してもいいんだということがこのサイトを通じてわかるようになりました。だから今回大分のイベントに三重とか福島とか、そういった広域からご参加をくださる方々がありました。リアルだけだとなかなか大分に、三重とか福島から行くっていうのは難しかったですが、オンラインだと簡単に参加出来ますからね。研修会とかに、時間とお金とかけなくても、参加できるっていうメリットがあるということをお客様に理解頂いています。

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Q.今後このサイトに期待していることをお聞かせ下さい

お客様のお声をお聞きしてより活用したくなる、そういうサイトに進化させていきたいと思います。自分たちの独りよがりじゃなくて、マーケットインというか、ちゃんとお客様がどういうことを求めてらっしゃるのか、どういうことを情報として知りたいのか、 ちゃんと必要な情報にたどり着けてるのいらっしゃるのか、わかりやすいのか、そういったことをちゃんとお声をお聞きして、サイトに反映させてゆきたいと思っています。そうすることにより、リアル、オンライン、両方を組み合わせたハイブリッドなどをうまく使い分け、このサイトが私たちの活動を進化させてゆくための一つの重要なツールとして活用したいと思います。

私たちのお客様は、高齢者介護施設の職員の皆様だったり行政の担当者様だったりするので、お仕事中にオンライン環境が使えなかったりという制限があったりします。そのような方々が、お仕事終わった後の自分のフリーの時間でも、ちょっとスマホでコミュニケーションサイトを見てみようかとかいうとこまでは、まだいっていないっていう感じなんです。今後はそういう方々にも魅力的でかつ手軽にアクセスして頂けるような方向性にしていかないといけないと思っています。

Q.今後の事業展開についてお聞かせ下さい。

現在BtoCの新サービスのローンチへ向けて準備中です。こちらのサイトもイー・サポートさんで開発して頂いています。これまでは高齢者介護施設様や自治体・団体・法人様様を対象にしたBtoBのビジネスでしたが、今回初めてBtoCに進出することにより、対象者が拡がりますので、BtoBとBtoCがうまく循環して、相乗効果でそれぞれが広がっていくことを願っています。

最後に...

今回のウェブサイト制作は、学習療法センター様の「リアルな環境で実施していたセミナーやイベントで、お客様同士が集まる環境を提供できなくなったことをどう解決すればよいのか?」その解決を切に願う想いがありました。弊社は「お客様同士のコミュニケーションを継続させる。また、今までよりも気軽にオープンな形でのコミュニケーションできる環境を実現させること」を考え、オンラインによるコミュニケーションサイト(DX化)をご提案をさせていただきました。

コミュニケーションサイトとして完成してからも、サービスを利用する全国のお客様を孤立させない。リアルな場がなくても繋がりを感じることができるウェブサイトとして、学習療法センター様も新しい試み、コンテンツの改善を含め常に模索を継続しており、弊社もそのためのウェブサイト運用のお手伝いをさせていただいております。現在、リアルでセミナーやイベントの実施ができる環境が戻りつつあります。ただ、必ずしも会場に足を運ばなくても参加できるという選択肢ができました。それは、2年半もの長期にわたり、リアルでの実施の場がなかったにも関わらず、学習療法センター様が試行錯誤されながらもDXを実現され、弊社がそれをお手伝いさせていただくことで継続できたと感じています。

ウェブサイトは解決策の手段の一つです。弊社の強みであるウェブサイトを使った解決方法を学習療法センター様に受け入れていただき、学習療法センター様と弊社がコミュニケーションを重ねることによってDXを実現出来たと思います。このウェブサイトを通じて繋がっているのは、サービスを利用するお客様同士だけではなく、制作に携わってきた弊社も繋がっていると感じます。これからも、より多くの方たちが「このサイトからツナガル」ことができるように、弊社は引き続きお手伝いさせて頂きたいと存じます。

株式会社イー・サポート 浅見 寿仁